ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 不思議な世界〜血の国〜 ( No.6 )
日時: 2009/09/12 17:14
名前: 紅 ◆NC1AxUg.ec (ID: DrxGkANi)

02 水たまりの向こう

今は下校時刻。
葵と一緒に帰っている。
「葵、怖い話しようよ」
「え、え?」
葵は震えた。
「怖いの、葵?」
すると、葵は首を振った。
「そ、そんなことないよ! は、早く始めて!」
葵、怖いのまる見えじゃん。
フフ、もっと怖がらせてあげよ。
「昔ね、タンスがあったの。
そのタンスに手を入れると!」
「止めて! もうおしまいにして!」
開始してから、約一分半で、葵は泣いた。
本当、怖がりなんだから。
あ、あのお話の続きね。
タンスの中に手を入れると、血だらけのおばさんが、
「一緒にいこう?」って言って、タンスの中に、
引きずり込むんだって。
絶対最後まで聞くと、葵 号泣するかも。
でも、さすがにかわいそうだよね。
「ごめん、葵。葵って怖い話、苦手?」
うつむいて泣いている葵に、あやまった。
「わかってから、言わないでよぉ!」
「アハハ、ごめん」
すると葵は顔を上げた。

ピシャンッ!


あれ、何の音?
足元を見てみた。

水たまり?
今日、雨なんか一滴も降ってなかったよね?
水たまりを覗いてみた。
「!!」
驚きすぎて、吐きそうになった。
そこには、






血だらけの私が!!