ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: black pokar -闇のトランプ- ( No.9 )
日時: 2009/09/18 20:48
名前: 黄乃 ◆0Ku9b/S5Cs (ID: Qf.vQnPb)
参照: 呪 わ れ た サ ー カ ス へ よ う こ そ

-01 it`s like a comedy -喜劇の再演-



とある街の街角に1つのポスターが貼ってありました。

"Lie a Laugh circus 嘘のような一時を届けます"

"チケットは10月30日 この場所にて販売させていただきます"

"昔とはキャストも内容も異なる私たちをどうぞお楽しみに"



「ポスター貼ってきたよ」

そう言いながらテントに入ってきたのは烏龍だった。

「おつかれさまです」

と無愛想に答えたのは虎雀だ。

「ここはどうやったらかっこよくなるかな…」

「本番の衣装ってどうなったのー??」

サーカスのメンバーはそれぞれしたいことをしていた。

「ねえみんな、本番の衣装出来たけど着てみる?」

向こうのテントにいた雅羅がそういいながら

テントに入ってきた。

「衣装出来たんだ!!着たい着たい!!」

いつもハイテンションの蒼碧が飛び跳ねながらそう言った。

「じゃあ衣装着て1回通してみるか?」

そう言ったのは座長の零だ。

「やってみましょうか!」

椅子に座っていた朱龍はそう言いながら立ち上がった。

みんなでぞろぞろともう1つのテントへ向かって歩き出す。

着いた人は自分の衣装を探して、見つけた人から

衣装を持ってテントを出て行った。

最後に残っていたのは黄音と虎雀だった。

「俺のスーツじゃん。かっけえ」

黄音は独り言を呟きながら衣装を手に取った。

「黄音、少し話があります。いいですか?」

「ん?いーよ、何??」

虎雀が口にした言葉は信じがたいことだった。




   このサーカスには殺人鬼がいます。


    みんな…死んでしまいます。