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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: black pokar -闇のトランプ- ( No.23 )
- 日時: 2009/10/08 20:39
- 名前: 黄乃 ◆0Ku9b/S5Cs (ID: Qf.vQnPb)
- 参照: 呪 わ れ た サ ー カ ス へ よ う こ そ
-06 death -被害者-
どうしてだろう。
どうして俺が死なないといけないのだろう。
ああ…助けて。
なんでそんな悲しそうな顔してんだよ…
*
「虎雀ー!2人見つかった?」
「朱龍なら第2倉庫で…」
「見つかったんだ!よかったー♪」
「…死体で、ですけどね」
空気が凍りつく。
シタイ?
したい…死体?
昨日まで一緒にいたのに死んだ?
「何で…?嘘だろ…?」
「めった刺しにされてたらしいです。見に行きます?」
「誰が…そんなこと!!」
悲しみが怒りに変わった。
「誰かはわからない。でも理由なら見当がつく」
そう言ったのは黄音だった。
「教えろ!!」
そういって黄音の肩を揺さぶった。
「秘密をしったからだよ!俺も虎雀も…お前も、いつ殺されてもおかしくない」
「秘密って…殺人鬼の話…?」
俺もついさっき虎雀に教えてもらっていた。
殺される…?
「蝶姫探してくる…助けないと…」
俺は走り出した。
すると目の前に蝶姫が現れた。
「蝶姫…蝶姫がみつかった!死んでなかった!!」
喜んだのも束の間、
蝶姫の手に握られているものに気付いて後ずさった。
「蝶姫…何すんだよ!やめろよ!」
蝶姫は鎌を持っていた。
それを俺にむかって振り下ろそうとしていた。
「うわああー!!」
痛い…
俺死ぬんだ。
朱龍もこんな気持ちだった?
蝶姫、俺を殺しといてなんで
そんな泣きそうな顔してんだよ…
…ちくしょー。
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