ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: black pokar -闇のトランプ- ( No.23 )
日時: 2009/10/08 20:39
名前: 黄乃 ◆0Ku9b/S5Cs (ID: Qf.vQnPb)
参照: 呪 わ れ た サ ー カ ス へ よ う こ そ

-06 death -被害者-



どうしてだろう。

どうして俺が死なないといけないのだろう。

ああ…助けて。

なんでそんな悲しそうな顔してんだよ…



「虎雀ー!2人見つかった?」

「朱龍なら第2倉庫で…」

「見つかったんだ!よかったー♪」

「…死体で、ですけどね」

空気が凍りつく。

シタイ?

したい…死体?

昨日まで一緒にいたのに死んだ?

「何で…?嘘だろ…?」

「めった刺しにされてたらしいです。見に行きます?」

「誰が…そんなこと!!」

悲しみが怒りに変わった。

「誰かはわからない。でも理由なら見当がつく」

そう言ったのは黄音だった。

「教えろ!!」

そういって黄音の肩を揺さぶった。

「秘密をしったからだよ!俺も虎雀も…お前も、いつ殺されてもおかしくない」

「秘密って…殺人鬼の話…?」

俺もついさっき虎雀に教えてもらっていた。

殺される…?

「蝶姫探してくる…助けないと…」

俺は走り出した。

すると目の前に蝶姫が現れた。

「蝶姫…蝶姫がみつかった!死んでなかった!!」

喜んだのも束の間、

蝶姫の手に握られているものに気付いて後ずさった。

「蝶姫…何すんだよ!やめろよ!」

蝶姫は鎌を持っていた。

それを俺にむかって振り下ろそうとしていた。

「うわああー!!」

痛い…

俺死ぬんだ。

朱龍もこんな気持ちだった?

蝶姫、俺を殺しといてなんで

そんな泣きそうな顔してんだよ…

…ちくしょー。