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Re: black pokar -闇のトランプ- ( No.27 )
日時: 2009/11/02 21:03
名前: 黄乃 (ID: Qf.vQnPb)
参照: 呪 い の サ ー カ ス へ よ う こ そ 

-07 guilt -罪悪感-



私のせいで2人も死んだんだ。

生きているのはつらすぎる。



「あ…ああ…ああー!!」

殺したんだ。

私が、亥竜を。

この罪はどうしたら許される?

「蝶姫…?何…してんだよ!お前が殺した…のか!?」

私の叫び声をききつけたのか、

黄音が走ってきた。

「…どうしたらいい?どうしたら許される…?」

「ゆるされるわけねえだろ!?」

私のつぶやきに黄音が怒鳴った。

「きゃあっ!亥竜!!蝶姫ちゃん…なんでこんのこと!!」

「亥…竜…?いやあっ!!亥竜!!」

蒼碧と虎雀も走ってきた。

「蝶姫!なんでこんなこと!!」

虎雀ににらまれる。

その目には涙がたまっている。

違うんだ。

私じゃない。

私は操られていただけなんだ!

そう言いたくても声が出ない。

「おいどうした…亥竜!」

ああ…座長…私どうしたらいい…?

「今すぐ医者に!」

「だめだよぉ…きっともうだすからないよぉ…」

秘蛇も泣きそうだ。

「操られて…それで…殺しちゃって…」

やっと出た声はそんな言い訳で。

ああ…私のせいで2人も死んだ。

私が弱いから朱龍を助けられなくて…

私が、

亥竜を殺したんだ。

罪の重さに押し潰されそうだ。

もう…生きているのがつらい。

「ごめん…なさい…っ」

この世とさようなら。


    「蝶姫ーっっ!!」