ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: black pokar -闇のトランプ- ( No.32 )
日時: 2009/11/10 20:44
名前: 黄乃 (ID: Qf.vQnPb)
参照: 呪 い の サ ー カ ス へ よ う こ そ 

-10 past -過去-



あの時の悲劇をもう二度と

繰り返してはならないのです。

私は食い止めてみせる。



今から10年前の話だ。

とあるサーカス団の中の団員が

次々と殺されていった。

そのサーカス団の名は…

“Lie a Laugh circus”

今、連続殺人事件が起こっている

サーカス団とまったく同じ名前。

私たちがいるサーカス団は昔も存在した。

そして同じ事件が起こっていた。

10年前の犯人、殺人鬼はそのときの座長だった。

忘れようとしていたせいなのか、

名前はおろか、顔も思い出せない。

私はその時の戦いで左目を斬られたのだ。

「×××(殺人鬼の名前だ)!

なぜこんなことをそたのですか!?」

「黙れアシェル!お前に言っても何にもならん!」

「あなたを慕っていた団員を殺して…どうしてですか!」

「黙れと言っている!お前も殺されるのだから

知っても意味などない!」

…刺し違えてでもコイツを殺さないと

世界が大変なことになる。

私はそう思った。

やつの剣は私の左目を斬った。

私の剣はやつの心臓を貫いた。

「×××(殺人鬼の名前だ)…

あなたを殺したくなかった…」

私が早く気づいていれば

他のみんなは殺されずにすんだのに。

「後悔だらけですよ…」



この悲劇がまた起ころうとしている。

もう3人も犠牲になった。

…10年前とまったく同じ方法で、だ。

犯人の目星はつけてある。

早急にあいつを…


    「虎雀をつかまえないといけません…」