ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:       _______melodie. ( No.3 )
日時: 2009/09/15 11:42
名前: 稀羅 ◆DRCiQieXkE (ID: Uohuc6GT)

--- 02


「 俺より美しいひとは居ないのか 」


帝はフィルレに微笑む。沈黙が流れ、
また独特の機械音が流れ出す。


「 帝様より美しい者はいないでしょう …が 」



「 が? 」




「 ……が、この依頼には貴方が必要なのです 」


「 ふうん 」

帝は興味ありげな、しかし興味なさげな、微妙な表情をしてダイスを更に素手で砕いた。


「 そうだな。暇だし協力してあげてもいいかもよ。
 必要といわれて悪い気はしないしね 」


洋風のハンガーにかかったローブをそのまま羽織ると、フィルレに振り返る。


「 何故そこまで君が必死なのか、俺には分からないけどね 」



「 わたしも、いきます 」


フィルレはそう告げると、プツンとモニター画面を自ら消した。