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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: _____________melodie. 〜残酷な死神〜 ( No.6 )
- 日時: 2009/09/16 09:40
- 名前: 稀羅 ◆DRCiQieXkE (ID: Uohuc6GT)
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「 こな……っ 」
ゾルは、顔を上げて驚いた顔をした。
「 貴方……人間じゃ……ない? 神?私を助け………! 」
「 失せろ 」
帝は背中にしょっていた鎌を大きく振り下ろし、ゾルの長い髪を切った。
金色をしたつやつやした髪は、そのままぱらぱら、と床に落ちた。
「 何をするの─── 神様…?誰なの? 」
「 黙れ。俺の話をききやがれ。それ以上言葉を発したところで 」
帝は再度鎌を大きく振り下ろす。部屋全体が揺れた。
「 殺すよ 」
「 死神……っ! 」
ゾルは驚いて眼を丸くし、帝はにんまりと笑った。
「 君が依頼したんだろう?責任とれよ 」
フィルレも横で微笑む。ゾルは息を整えている。
ゾルは堪えきれないようで、泣き始めた。
嗚咽を漏らしながら、ゾルは叫んだ。
「 殺して……っ……! 」
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