PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Crazy Night -血の祝祭- ( No.13 )
- 日時: 2009/09/30 15:25
- 名前: NOAH (ID: RGCZI60V)
EPISODE II
『呪』
「まさか……今、目にしている赤子があの噂 の………呪われた子だなんて。」
片方の赤子の右頬には紅い6㌢ほどの十字架の印があり、もう片方の子にも左頬に同じ十字架の印があった。
「……この事を外界の人たちに…、このブライトネ ス孤児院に居ると知られたらこの子たちの居場所 がなくなってしまう。」
朝、教会の<<真実の間>>で私は6人の司教様にこの事を話し。どうすれば良いのかを相談した。
「この事態はどうすれば…。司教様ならどうされま すか?私ではどうすればいいのか分かりませ ん!」
私は迷い果て頭を抱えた。
司教様は顔色も変えず、私に話した。
「これもあの子供たちの運命……。私たちは見守る 事しか出来ません。……ですが、子供たちを人々 から護る、止めることなら出来ます。…………あ の子供たちの情報などは教会内だけの秘密としま しょう。私たちは教会にいるシスターを集め、こ の事を話します。」
「……はい…。では、こちらは孤児院にいる子供た ちに。……多分、大丈夫でしょう。幸い、子供た ちは赤子の時からいます。外界の人たちの事を知 らないでしょう。」
「では、そちらの事は任せました。」
私は早速子供たちに今話したことを伝えようと席を立った。
「じゃぁ、私はこれで…………、あっ!!」
私は重要な事を思い出し、司教様に言った。
「司教様!!あの言い伝えが本当なら1000年前の狂 夜と同じようにあの子たちがあの夜と同じ恐怖を 作ってしまうっていう事ですか?」
司教様は少し考え込み、そして答えた。
「………残念ながら。もし、本当なら…いつか解りませんがそういう事になります。」
PR