ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: Crazy Night -黒猫- ( No.3 )
日時: 2009/09/17 16:46
名前: グレイアース (ID: RGCZI60V)

EPISODE 1
   『双子』

 寒く、雪が降り始めた 12月。


 孤児院の院長である私は子供たちの部屋を
見回っていた。
 「……。今日も異常は無いみたいね。」

 そして院長室へ行こうとすると、

        
      コン
         コン

 「誰かしら、こんな時間に」
 外は寒いので、カーディガンを着て玄関ま
で行きドアを開けた。
 そこには玄関元に双子の赤子が手紙と一緒
に置いていかれていた。

 私は手紙を手にとり読んでみた。
 そこにはこう綴られていた。


       『零雅  秘蛇』


 「なんで、こんな……。とにかく中に入れ
ないと。」
 私は急いで中へ入れ、暖炉に火を付け暖め
た。
 早く暖めようとし、赤子の毛布をとった。

 その時、私は頭の中が真っ白になった。









     「………嘘……でしょ……。」











 私は嘘だと信じたかった…。