ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ぼくのねがい。 ( No.7 )
日時: 2009/09/21 16:02
名前: 塊那 ◆WNOnmSP0qc (ID: CKpJ5zkK)
参照: 三国志にハマってしまったバカですw周瑜が好きだぁ!!!!

一話目  家、変わんない気持ち


ジリジリジリジリ・・・・


頭の先で目覚しのうるさい音が聞こえる。


僕は薄眼を開いて時計を見てみる、


6:28分


はぁ、朝御飯か・・・。

あんな美味しくない朝食なんて食べたくない。


ずっと鳴っている時計を叩き布団から出る。



床に足を付けるととても冷たい、


今は秋、夏が終わったばかりなのに一気に寒くなった。




季節はうざったいモノだ。



脳味噌が半分寝ている状態でリビングに向かう、


リビングの中心にある木造のテーブルには僕の分の朝食があった。


イスに座って朝食を食べる。



今この家には僕しかいない、


両親は朝早く仕事。星朝兄は二日前両親と喧嘩して家を出ってたきり帰ってこない、


まあ友達んちにでもとめてもらってるんだろう。


そしてもう一人の兄ちゃん。星昼。


一昨年の8月12日、 いなくなった。


あの日何があったんだろう、忘れ物をしたと言ったまま帰ってこなかった。


道に迷った?忘れ物が見つかんなかった?


それとも・・・・

         ドコカニイッタ?



あの日のことは忘れられない。


誰かが真実を知ってるんだ。


だって視たんだよね・・・。


星朝兄は視たんだよね、星昼兄ちゃんを最後に見た。何処かに行くのを見たんだよね。


あれから何度も聞いたのに、何も喋ってくれない。


僕が星昼兄ちゃんを探してるって知ってんのに、


なんで・・・。



星朝兄対する恨み、嫉みは増すばかり。


毎日喧嘩で五月蠅いし強がるばっかで家のことは僕に任せっきり、


ふざけるなと言ってやりたいところだが逆ギレするから面倒だ、



全く大人げない奴ばかり、楽しくも何ともない、



朝食を食終えて支度をしたら7:02分だった。



はあ、もう学校に行かなければならない。


嫌だな、学校なんて消え去ればいい。


何にもない、ただ勉強に励むだけの場所なんて無くなればいいんだ。


はあ、いつから僕はこんなにタチが悪くなったんだ。


溜息をつき

脳内はごちゃごちゃのまま、学校への道を歩み始めた。