ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 落第魔女と魔法の日々 ( No.5 )
日時: 2009/10/14 09:26
名前: ベアラー (ID: ImGaYTGg)

「ミラ、ちゃんと掃除しろよ!お前のせいでこんなになったんだからな!」
「もう、そのセリフ、耳にタコができるほど聞いたわよ!」
「はぁ!?そんなんで耳のタコができるわけないだろうが。」

 ここは、星の塔の実習室。ミラは一人で、この前に騒動の後片付け中だ。(名づけて、紫の煙幕騒動)
 汚れた三つの名がテーブルを吹いたり、割れたフラスコやビーカーの残骸を片付けたり。やる事は山ほどある。

 しかも、
「イーグル、あんたも手伝いなさいよ!」
「はぁ?何で俺が手伝わないといけないワケ?これは、オマエが引きを越した事件なんだから、自分で処理しろよな。」
と、イーグルは手伝う気ゼロである。
「だったらなんでここに来たのよ!」
 みらはどんっと今しがた使っていた箒の絵で床を突いた。
「そりゃ、オマエがまたなんか事件を起こさないように見張りに来たに決ってるだろ?
 俺がいなきゃ、今頃壁に大穴開けてたかもな。
 それか自分がピンクのティーカップになってたかとか?。」
 イーグルは半分からかう様な口調で答えた。


          ★


「よーし、次はここだ!」
 イーグルは終わりの見えない廊下を前にして言った。
「「「「「「えぇーーー。」」」」」」
 ミラを含む星組の生徒一同が一気に不満の声を出す。
「しょうがないだろ!今週は新入生を迎えるための掃除週間なんだから。ほら、掃除始め!」
 イーグルは騒ぐ星組生徒をさっさと掃除の取り掛からせようとする。

 しかし、そんなんで黙って掃除をする星組連中ではない。
「何で僕たちが封印の間、前廊下担当なんですか?」
 さっそく、星組の一人がイーグルに質問する。
「先生達がくじ引きで掃除場所決めたら、俺たちのクラスは偶然ここだったんだ!」
 がやがやとうるさい中で、イーグルは怒鳴るように答えた。

「も〜アンナ先生〜」
 クラスの全員が、星組の担任アンナ先生を呪う。(頭の中で)
「じゃあ、何で———」
「うっさあぁぁーい!」
 イーグルは、質問しようとした女の子の言葉を遮る。そして有無を言わさぬ雰囲気で宣言した。

「はい、掃除開始!」