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第４話

汐音は銃を撃てずにいた。
ただ、汐音を誘拐した女に向けるだけ・・・
やっぱり、わたしは撃てない。殺セナイ。

「撃てないじゃない？シオンちゃん？クスクス！」

「黙りなさいよ！人殺し女！近づかないで！」

汐音を誘拐した女の名は、リリーという。
リリーは少しだけ汐音に近寄った。

パン！

ついに汐音は撃った。リリーの右肩を撃ったのだ！
リリーは右肩を押さえて、倒れてしまった。
・・・これで、わたしは自由だ！
汐音は少しだけ嬉しそうにまた走り出す。
しかし・・・

「おいおい、シオン？何やってるんだァ？」

「・・・ッ！あ・・・ぁ！」

会いたくない男に会ってしまった。
この男も、汐音を誘拐した１人である。名は、アレックス。
アレックスは、汐音の首を絞めた。

「あぁ・・・・ッ！や・・・メ・・ろッ！」

「リリーに、何やったんだよ？あァ？」

汐音は、再び銃を手に持った。