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Re: 白銀の時計と黄金の唄 ( No.22 )
日時: 2009/09/26 21:17
名前: うみねこ (ID: 84ALaHox)

第7話

「何だ、オマエら。コイツの仲間かァ?」

アレックスが言う。
男の子と女の子は、アレックスを睨みつけている。
そして、男の子がゆっくりと言う。

「違いますよ。通りすがりの者でーす☆」

言い終わるか、言い終わらないうちに、男の子はいなくなっていた。
・・・?!何処行ったの?

ドカ!バキバキッ!

「・・・っぐぁああああッ!畜生!あぁああッ!」

急にアレックスが騒ぎ出した。
わたしの首を絞めていた手が緩む。・・・今だ!
わたしはアレックスから逃げた。

「ゲホゲホッ!ゴホ・・・ッ!」

「大丈夫?怪我してるじゃん!もう少し、我慢ね?」

女の子がわたしに近寄ってきて、そう言った。
綺麗な金髪に、緑の瞳をしている・・・
あれ?わたし・・・この子、どこかで見たことが・・・

「がはッ!」

「これで終わりにしてあげますね?」

アレックスは、倒れてしまったようだ。
傍には、男の子が立っている。・・・素敵な笑顔で。

「さすが、ユーリーだね!かっこよかったよ!」

「ありがとうございます・・・」

ユーリー、と呼ばれた男の子は顔を真っ赤にしてそう言った。
この男の子、強いんだな。
最初は分からなかったけど、動きがすごく速い!


これで、3人が揃いましたね。