ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 白銀の時計と黄金の唄 ( No.32 )
日時: 2009/10/12 15:40
名前: うみねこ (ID: d/IlFCIL)

第12話

「・・・何か聞こえない?」

汐音が言った。
エミリアとユーリーが耳を澄ましてみるが、何も聞こえない。

「何も聞こえませんよ?」

「うん・・・聞こえないかな」

「じゃあ、わたしの間違いかな?・・・あ、ほら!」

再びエミリアとユーリーが耳を澄ます。
・・・誰かが唄っている?
小さな子供が唄っている・・・ような感じ。

「本当ですね。でも、どこからでしょうか?」

「分からない・・・」

「・・・ちょ?!ねぇ・・・あれッ!!」

エミリアがそう言って指差したのは、鏡だった。
鏡が、輝いているのだった!

「な・・・?何事ですかッ?」

「分からない〜・・・!!ふにゃ〜〜っ」

「エミリア!・・・って、ひゃああああッ」

「エミリア!汐音・・・!ぅわあああああッ」

鏡は、この3人を吸い込んでしまったのです。