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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 白銀の時計と黄金の唄 ( No.35 )
- 日時: 2009/10/13 13:35
- 名前: うみねこ (ID: 6O9ALPGt)
第14話
「・・・ここは?」
ユーリーは目を覚まし、ゆっくりと起き上がる。
真っ暗で、いろいろなモノが浮かんでいる空間。
「エミリア?汐音・・・?どこ行った、んですか?」
ユーリーの声だけが響く、漆黒の空間。
・・・確か、鏡に吸い込まれて?
それでここに来た、ということか?
『きひひひひ!最初は君かなぁ?きひひひひ!』
突然、聞いたことがない声が聞こえた。
「だ・・・誰ですか?!どこにいるんですか?」
ユーリーは周りを探す。
だが、どこにも人影はない。
『やぁ、初めまして。ユーリー・ヘッセ!』
「・・・ッ!誰だ、お前は!」
その声の主は、上にいた。
浮かんでいて、上からユーリーを見下ろしていた。
『僕ぅ?きひひ。僕はね、リケイ、って言うんだ♪』
「リケイ?・・・そうか。じゃ、リケイ、ここはどこなんですか!」
リケイ。
リケイは真っ赤なフードを被っている。
ユーリーより少し年下に見える。
『じゃ、僕に勝てたら、教えてあげるよッ!きひひ』
その瞬間、リケイはユーリーの背後に立っていた。
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