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Re: タホ戦争 ある兵士の記録 ( No.38 )
日時: 2009/11/24 01:39
名前: ポゴリツァ脱走兵 (ID: fjWEAApA)

それを阻止するため、イヴィ=ザ−ドを挟んでポゴリツァとは反対側にあるコップ内で訓練されたポル人を非常招集し、本国から海上輸送にて送る部隊と合流させイヴィ=ザード内に侵入、国境沿いのゼ=リンゲを橋頭堡として首都オプネ=メギッサ方面とザーディスタニア方面に軍を二分した後に各所に攻撃をかける。敵が応戦してきたら一旦全部隊をゼ=リンゲまで下げ、敵の予備部隊を引き付けるといった内容だった。イヴィ=ザードはコップには宣戦布告していないため国境線付近に大兵力を持って攻撃をかけると一気に緊張が高まり、コップがイヴィ=ザードに宣戦する可能性も出てくる。ポゴリツァの相手で精一杯のイヴィ=ザードは余計な敵を増やしたくないから攻撃をかけることができず、また、自分達の背後にいる俺達の軍へ張り付けておくための戦力を割かねばならなくなる。これはウル=カレンの味方部隊を助けるための陽動作戦となり、味方の進撃を支える役割も果たすことになる。そして、この作戦には9千人のポル人部隊と9百人のポゴリツァ政府軍部隊が参加する。いささか戦力不足ながらも時間がないとの事で、作戦本部はこの攻勢を第2次夏季攻勢とし、決行は8月25日となった。