ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 真夜中アリス。 ( No.8 )
日時: 2009/09/24 21:20
名前: 刹羅 ◆vO9khbBV3w (ID: O.mDLNUw)

* 02

 ──分からない。 
 ちっとも思い出せないわ。どうして…… 何故!?

「頭、打ったのかも……」

 というか、この打ち付けたような体の痛みは何? 
 どうしてもう夜なの? もしかして、ずっと寝てたとか?
 
 
 分からない、全てが理解不能!


(とりあえず、家に帰らなくちゃ! えっと、携帯は……)

 私はそこで、やっと気づいた。登校カバンをを持ってないことに。
 混乱して辺りを見渡すが、それらしきものは何もない。携帯も鞄の中だというのに。

「どうしよう……!」

 鳥肌が立つのを感じた。
 訳の分からない状況に置かれて、冷静になんてなれない。少なくとも私は。

 私は呆然とその場に座り込んだ。

 セーラー服はぼろぼろ、しわだらけで今にも破れそう。
 腰までのロングヘアも乱れているのが分かる。

(でも…… 帰らなくちゃ!
こんな所にずっといるなんて嫌よ!)

 私は素早く気持ちを切り替えることにした。
 いつまでも絶望に浸っていたら、それこそいよいよ頭がおかしくなりそう!

 
 立ち上がって──早々に、私は腰を抜かしそうになった。