ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 光求戦争火 ( No.15 )
- 日時: 2009/10/07 17:21
- 名前: 羽夜 ◆RZNKdBQtkc (ID: xYJBB/ey)
戦争開始編■Part2
「“突く”から始めるぞ!」
アレイは、とてもやる気満々で、言いながら、ベルトに止めている棒を取り出した。
「うん!」
ミアンもやる気になった様で、棒を両手で持ちながら、元気良く言葉を返した。
そんな一方、神族は・・・・・・
「ミーシャ、それわたしんのだぞ! 返せ!!」
一人の女性は、男らしい口調で足を肩幅位に開き、そして若干装飾された棒を持って、ミーシャと言う人物に何かを返せ、と言っている。
その女性の名は、プロジェネーラ・ネレイ・ゾロ・ファルファスと言う長い長い名前だ。プロジェネーラの容姿は、さらさらした、短い金髪に若干吊り上がっている、碧色の眼。服装は、茶色のセーターに、黒のローライズな七部丈ジーンズ、それから足には黒いブーツを装備している。そんなプロジェネーラを見て、ミーシャと呼ばれる女性は、
「あらプロ、居たの」
と椅子を回転させ、プロジェネーラの方を向きながら能天気な口調で言った。プロジェネーラをプロと略して。名前は、ミーシャ・ゼラフィム・ズィ・ローメイアンと言う、プロジェネーラと同じく、長い名前だ。そんなミーシャの容姿は、海老茶色のパーマが掛かった長髪に、綺麗な緋色の眼、それから服装は丈の長い白いワンピース、そして茶色のジャケットを羽織い、靴はジャケットと同じ茶色のブーツ。
「居たよ! ていうかっ、わたしの枕返せ!! 鉛筆で汚れたら如何すんだ!」
「枕・・・・・・嗚呼、多分汚れてるけど。はい」
と、ミーシャはミーシャとプロジェネーラ愛用の枕を持ち、手を伸ばして渡した。その枕は、プロジェネーラが言った通り、書類に書いてあった鉛筆で汚れている。その鉛筆がついた枕の半分は絵で埋め尽くされている。
「・・・・・・1週間に4回以上汚すな、使うな」
とプロジェネーラはミーシャに怒りながら、枕を取った。そして、神部屋から出ようと、扉の前に立ち、プロジェネーラは言った。
「動き出したよ。わたし達も行かないと」
「・・・・・・分かってるわ。大丈夫、貴女とイヴァに行って貰うから」
「・・・・・・そ。んじゃ、枕は使ったら必ず洗え!」
と最後にプロジェネーラが大声で言った。ミーシャは、関係ない、関係ない。と思いながらも、デスクにある一枚の紙に目を向けた。
その紙には、戦争が始まる。助けて! とだけが書かれていた。
「何故・・・・・・!?」
ミーシャは、その紙を見て驚いたこと。それは、ミーシャがその紙を取って、文字を読み終わった後に、人間界での、ペンと言う物が現れた。驚くはずだ、神族と魔族は、ペンと言う物を使わない。
・・・・・・何故、何故、人間界にある物が神界にあるのだろうか。まさか・・・・・・ミアン・フェルル・クレイアリ——?
ミーシャはそう思いながら、神部屋の扉を開ける。
ひとつ、ひかりをうしなった・・・・・・。