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Re: 現世と魔界-犯人探し- お客さんお待ちしています。 ( No.34 )
日時: 2009/09/30 13:56
名前: とんぼ ◆HOQTRh4M66 (ID: vkOByh3G)
参照: 【宣伝】 頼むから自分の小説来てくださいm(— —m) 現世と魔界という題名です。 

第十六章 魔力

「魔法を教える?」


「そうだ」

「それはだめよ」

城山の即答。

「なぜだ」

城山は大きなため息をついた。

「トラ君ならいいとして、君達には魔力がないでしょう」

「魔力?」

「そう。さっき鬼ごっこやったでしょ。
その時トラ君はものすごく高く飛んだ。
人間の身長よりもね」

「それがなんなんだ。確かに信じられないけどよ」

「あれは魔法の力」

「魔法?」

「あれは死にたくないという一心で強く力を入れたため魔力を放出して高く跳べたの」

「…けどよ。俺たちに魔力がないとは限らないだろ!」

「言っておくけど、現世で魔力があるのは500人中1人。トラ君が持っていただけで不思議なの。
あなた達にあるとはとても思えない」

「けどよ、お前たちだって現世の人間だろ」

 ???

なぜか城山は下を向いて黙りこんでしまった。


「それは…」

次は黒神がしゃべりだした。

「俺たちは…魔界の人間なんだ」

「……」

「……」

 ……

何も言えなかった。



「いいわ」


 城山の真剣な目。

俺たちは
にらみつけるように城山を見た。

「魔力があるか、テストしてあげる」

「おい。いいのか?こいつらが魔法を使ったら何をするか…」

「…。一か八かの賭け。ついてきて」

 俺たちは黙って城山について行った。

連れてこられたのは病院のような場所。

「ここで魔力があるか確かめる」

 俺たちは箱のようなものに入れられた。

「動かないでね〜」

俺たちは何も言わずじっとしていた。



もう五分くらい経っただろう。

俺たちは汗だくだった。

「もういいですよ〜出てきてください」

 その声を聞いて俺たちはあわてたように外に出た。


「驚いたわね。全員ある」

「へ?」

「4人とも魔力を発見したわ」