PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: トイレの加奈子さん ( No.7 )
- 日時: 2009/09/27 13:40
- 名前: りんご (ID: 44GDRR0m)
#6
「いっ、いいい・・・・・・嫌だよ!!私は、ぜっっったーい、行かないからねっ!?」
夜の学校なんて、誰が行くかぃ!!
私、ホラー苦手なんだからさぁ。
「いままでさんざん恐がらせてたくせに?自分は恐いの嫌な訳?」
うっ・・・・・・!!そう言われると、コトバがつまるな・・・・・・。
「で、でもさ。私たちが見る必要ないんじゃない?だってさ、先生達が夜見回りしてるじゃない?だから先生達に任せようよ・・・・・」
段々、空が真っ赤になってきた。
夕日が、とっても綺麗。
でも、なんだか今は気味悪く感じる・・・・・・。
「嫌だっ・・・・・・!!わ、私は嫌だからねっ!?」
私は由美を振り切って走り出した。
「ま、待ってよ加奈子!!」
はっとして振り返る。
「だって、だってぇ・・・・なんか、恐いんだもん!!」
ぷっと由美がふきだした。
「やだ・・・・・・加奈子ったら!!おっもしろぉ〜い!!」
がぁ〜ん!
由美に笑われたぁああぁ・・・・・!!
「こらあー!そこの二人ッッ!!」
びっくぅっ!
山本先生・・・・・・!!じゃんっ!
「・・・・・・ん、鳳と古市!!早く家へ帰りなさい!もう5時になるぞ!?下校時刻はもう過ぎてるだろう・・・・・」
まだわーわー言ってる山本先生の声に耳をふさいで私たちはそれぞれ家に向かって走り出した。
PR