ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 黒い月 ( No.1 )
日時: 2009/10/04 09:54
名前: 理瑠 ◆uNwdWl3xGQ (ID: X1kgwzZ6)

〜プロローグ〜
私たちが住んでるこの世界とは違う世界のお話。

僕らは流れ星に願った。
それはただ少し思っただけだった。
そう・・・思っただけで終わるはずだった。

〜願いと現実〜

夜には空に月がある。
それは普通の事。
でも僕らのせいであの日・・・。
あの日の夜だんだん空が暗くなる時間、街の人が騒いでいるのを聞いて僕、麗莉夜月と、僕の双子の妹、麗莉月歌は外に出た。
そうしたら・・・月がなかった。
最初は雲に隠れてるんだと思った。
でも雲なんてなくて・・・
それを見た月歌は困った顔をしながら僕を見た。
そしてこうつぶやいた。
「これってもしかして・・・・きのうの・・・?」
そう僕にも月歌にも心当たりがあった。
昨日の夜、僕らは流れ星にこう願った。
月が消えてしまえばいいと・・・
僕の名前は夜月、妹の名前は月歌。
よく月という名前をからかわれた。
だから少し願っただけなんだ。
最初は偶然だと思った。
でも昨日の流れ星は
10年に一回しか流れない伝説の流れ星。
願いをかなえる星。