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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 黒い月〜感想待っています。〜 ( No.13 )
- 日時: 2009/10/04 17:47
- 名前: 理瑠 ◆uNwdWl3xGQ (ID: X1kgwzZ6)
・・・責任取れか。
じゃあとってやる!!!
「わかったよ。僕たちが直せばいいんだろ?原因くらい探してやるよ。」
思わず怒鳴ってしまった。ぼくは月歌の泣きそうな顔が見たくなかったから。
月歌はびっくりした様な顔で僕を見た。
それから
「私たちがやったんだもんね。それくらいしないと」
と言ってほほ笑んだ。
街の人たちは「当たり前だ」と言った後僕らをにらんで帰って行った。
いつの間にかあたりは闇に包まれていた。
「お兄ちゃん。・・・準備しようか?」
静かに月歌が僕にむかって言った。
「そうだな。」
僕たちには親がいない。だから勝手にでていっても心配されない。今回は逆にそれでよかったかもしれない。
「どこへ行くの?月を戻す方法なんてわかんないよ?」
月歌が聞いてきた。
どこへ行くかはとりあえず考えていた。
リフェル塔。月に一番近い場所。世界の月の研究家が集まるところ。
「リフェル塔だよ。」
僕が言うと
「そっかー!!」
月歌は笑って答えた。
「準備できた?」
そろそろ出発の時。
「うん」
やっぱり月歌は笑う。
「じゃあいこうか」
こうして僕らは旅だった。
このときはただ僕らが流れ星に願ったからだと思っていたんだ。
でも本当はそんな小さなことじゃなかったんだ。
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