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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: この世界を永遠の物に…… ( No.17 )
- 日時: 2009/10/08 01:25
- 名前: あっち ◆JEhW0nJ.FE (ID: wQTxIR3h)
*3
「おーい、願いが届いてるよ」
僕が言う。僕の外見は12歳ぐらいの小柄な少年。だが、中身は15歳だ。そんな僕が呼びかけたのは、少女、マリス。
マリスは元気よくはきはきした声で「はーい」と返事をし、僕に駆け寄る。此処では、願いが紙になって届く仕組みになっている。頭の中で覚えておく必要が無い為、非常に便利なのだ。しかし、願いの紙は水に溶けやすい為、手を洗った後は水気を全部拭き取らなければ紙が溶けてしまう。そういう事に成りかねない様、洗面所にタオルを掛けてある。衛生面もちゃんとしている為、毎日清潔なタオルが掛けてある。何故か自分でも解らないが、清潔なタオルを改めて見つめてみた。しかし、何時もと同じ思いしか出て来なかった。新しい思いでも出て来てくれたら嬉しいのに。
今、僕は語って、何を求めていたのだろう? 何かを期待していたのか? あれ、そんな場合じゃない。この依頼を解決しなければ。
とりあえず、僕は依頼内容を読む事にした。
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