ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 儚くて永くて尊い夢 コメントください・・ ( No.9 )
日時: 2009/10/14 20:20
名前: ethos (ID: TEtEJYHD)
参照: もと、ドリアン・儚・きよみメイド・鏡音レンです

第3話


「おいっ!どう見てもこれ、おかしいぞ!!」


「えぇぇ!!!!学校どうすんの!?」


「家、帰ろうにも帰れないし・・・」


ッッくしょう!!どうなってやがる!


「あ、あたし携帯入ってた!警察・・・番号分からん!!」


「いつも持ち歩いてんだろ?貸せっ」


ピピポパッ!


トゥー・・・トゥー・・・


「・・・・・」


トゥー・・・トゥ・・バツン!!!


「ッ!!!」


「だ、大丈夫!?記憶?今の何?」


「大丈夫・・・どうってこと無い・・」


何だよ今の・・・はじき返された?


「どうしようっ・・・電話も無理だし・・・」


「どうしようって言っても・・・どうしようもならないし・・・」


「・・・・どうするよ・・・」


「紗欄何か持ってない?」


「う〜ん・・・長いリボンぐらいしか・・・」


「何じゃそりゃ」


・・・どこ通っても駄目なのか?


「え?これ文化祭で余ったやつ・・・」


「なんでもってんねん!!」


「あはははは!!って笑い事じゃないっ!」


・・・・


「・・・紗欄」


「何?」


「そのリボン端、持ってろ」


「へ?・・う、うん」


「ちょっと二人ともそこでじっとしてろ」


「へ?どこいくの?」


「すぐ帰ってくる」


・・・・多分こうだ。


「?」


たたたた・・・


「あれ?記憶見えなくなった?」


あれ?おかしいなぁ・・リボンはあるのに・・


「ただいま」


「わぁぁ!!びっくりしたぁ・・・」


「あれ?記憶、いつの間に?」


「見たことあるんだ」


「へぇ?何を?」


「夢」


「何の?」


「どこへ行ってもすぐまた同じところに帰ってくる夢」


「え!?それって今と同じ状況じゃん!」


「うわっ!あっちの道にもこっちの道にもリボンが見えてる!!」


「記憶!その夢の中でどうやって抜け出したの?」


えっ・・・とたしか・・・・


「そ、そこに立木ばぁちゃんの家あるだろ?」


「おれ、小さいときだったから怖くてばぁちゃん家に入ったんだ」


「そしたら?」


「そしたら変な穴があいてて・・・」


「よっしゃぁ!いこう!」


真っ先に塀に登る紗欄


「あ!ちょっとまってよ!」


「お前気が早い」


「そっちが遅いんだよ〜〜♪」


「!!ホントだ!変な穴〜〜」


「それからどうするの?」


「その穴の中すべる・・・」


「よし!とうっ!」


「あ!待て!!まだ行くな!!」


「どうして?」


「お前らスカートだろ?だから足、擦るぞ」


「え、じゃぁどうしよう・・・」


「ダンボール使え」


どさっ


「せんきゅ〜〜」


「やっぱ記憶はやさしいな〜〜」


「そりゃどうも」


「行くぞ。」


俺たちは穴の中に入った






ズザザザザ〜〜〜〜〜〜






ボコっ


「ぎゃぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」


どさっ


「いってぇ・・・こんな急な坂なんだったら早く言ってよ〜〜〜いたタタ・・・」


「それだったら千花とスピード競争すんな」


「へいへい」


「まぁ、学校行けてよかったじゃん!!」


「そうそう!・・・って誠人!!」


「おまえ!いつのまに!!」


「おれも変なところついちまってさぁ」


「そこにお前らがいたからついてったら帰れた。」


「そうですかいな」


「遅刻するからもう行くぞ」


「へい〜〜」









朝ごはんのメニュー変えただけで


運命って変わるもんなんだなぁ