ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 〜少女の戦い〜  誰かコメお願いします ( No.8 )
日時: 2009/10/11 22:15
名前: 流兎 ◆cIPTzmoqZA (ID: m7pepIKd)

第一話『始まり』

{今こそ暗闇族を倒す時。今こそ暗闇族を壊滅する時。探しなさい。暗闇族を倒す鍵を。見つけなさい。そうすれば暗闇族は死滅する}



私は上守凛都。
今年、高校生になりました。
初めての高校生活。青春を作るための絶好のチャンス!
高校生になって私はすこし浮かれ気分だった。
友達もそこそこ出来たし、恋の予感もある。
中学は恋という雰囲気は私には無かったし、今年こそはと、思っていた。

高校生になって一週間。
—夢にも思わなかったことが実現する。

「ただいまー」

私はドスンと思いかばんを置き、キッチンへ行く。
お腹がすいたため、部屋でお菓子を食べるためであった。
その時だった。
待てよ、いつも「おかえり」と言ってくれるお父さんとお母さんがいない。
両親はいつも家で仕事をしてるため家にいるときが多い。
なぜ、声が無い?
玄関とキッチンまでの距離はそんなに無いはずだ。
いや、きっと仕事に集中しているか、料理の音で私の声がかき消されたのか。
私はキッチンに行く。

「ただいまー!」

さっきよりもっと大きい声で言う。
返事は無い。
出かけているのか?

「まぁ、いいか」

私は呟き、お菓子を持って部屋に向かった。
部屋行くと同時に背筋がぞくぞくとなった。
嫌な予感がした。
寝室をのぞいてみた。
滅多にそういうのは無いけど、このときぐらいはいいだろう。
ドアをあけた。
すると、ベッドのほうにもこっと盛り上ってるのがあった。
なんだ寝てるのか、そう思い引き返そうとする。
いや、待てよ。
こんな時間に寝てるのはありえない。
私はもう一度ひきかえしてベッドに行く。
馬鹿げた行動だと思った。寝てるか確認するなんて。
でも、それは馬鹿げた意味でもなかったのだった。
二人は布団をかぶってるから状況がわからない。
私は布団をよけた。

「!?」

そこにいた二人を私の目は見開いた。
いた、というより、ある、が正しいか。
二人の首は切られていて、そこから物凄い量の血が流れていてシーツが血を吸っていて、シーツが真っ赤だった。
しかもついでというような感じで心臓あたりにもいっぱつやられていた。
私は呆然としながら、両親の顔を見る。
目は見開いている。
顔に自分の血がついていた。
開いた口が閉じないまま、そのまま突っ立てた。
——こんな状況があり得るだろうか?

「あ……あ……」

声も出なかった。
しばらくすると涙があふれてきた。
しばらくそのまま突っ立っていたがいっきに足の力が抜け、床にぺたんと座った。

「ど……どして?……何が……どうなったの?」

声を振り絞って出した。
声がかすれる。

「理由は簡単だ。殺されて当然の奴らを殺しただけさ」

いかにも「殺しが好き」のような声をした男の人のような声をした人物が言った。
この声は聞き覚えの無い人だ。
恐る恐るふりかえる。
声の主は_________

ただ、黒いモヤモヤがあっただけだった。