ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.103 )
- 日時: 2010/01/17 17:11
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第二十九話 反逆者どもには
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夢歌ちゃんが帰ってこない。……もうすぐこの年も終わるのに。まさか、あの奈央土にやられたのでは……。
「夢歌がやられたのなら、俺は幹部のままでいられるな」
「よかったな。お前」
「……良くないわよ! このア.ホ!」
幹部達は黙った。
「今からカナダにいるDARK GODメンバーに連絡するから黙っていなさい!」
「はい……」
そして、私は国際電話をかけた。
「……ねえ、夢歌ちゃんはどうなったの?」
「それが、前から行方不明なんです……あ、何するんだよ!」
部下は誰かに受話器をとられたらしい。
「どうしたの?」
「……夢歌の洗脳は奈央土が解いた」
何ですって?あの中学生に負けるだなんて! こんな屈.辱認めない! ……私は無意識に電話を切った。
「どうされました、リーダー」
「あれを全て出してちょうだい! 夢歌のバ.カの発明品を!」
「分かりました」
私は幹部に差し出された薬を全部飲んだ。
力がみなぎってくる。そして、自分は本当に何でも出来るような気がした。夢歌みたいに洗脳されていないから、私に勝てる者なんていないわ!
「リーダー、どうされました?」
「いや、超能力の薬を飲んだから、力がみなぎっただけよ」
「そんなにも凄かったんですね。夢歌の薬って」
まあ、もうこっちの味方ではないけどね。でも、私の力で潰.してあげるわ。反逆者達を!
「反逆者の位置が全て分かる……。奈央土が治人って仮名使ってるって事も!」
……凄い、凄い! 私はこの世のほとんど全てを知っている。薬を飲みすぎたから? でも、人間の力だと思えない力を沢山手に入れた。もう、私は人間じゃない……神と同等よ! 人間には、勝るとも、劣らない。
「さあ、反逆者ども、神の裁きを受けるといいわ!」
「何考えているんですか、リーダー……」
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