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Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.127 )
日時: 2009/12/26 11:12
名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)

第三十九話 重要人物
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「リーダー、人類滅亡計画が失敗しないか心配です」
「失敗……? ふざけたこと言わないでほしいわ」
「ご、ごめんなさい」
ふう……夢歌がこっちの味方だった時に夢歌が予知能力の薬を飲みほしてしまったわ。予知能力の薬があれば世界はこちらの物になるのに。薬といえば、PINK HEARTは何でDARK GODを倒.そうとしたのかしら? こっちにはかなわないはずなのに。……そうか、私達がこっそり金を奪.っていたからね。でも、何て命知らずなのかしら。
「元PINK HEARTの建物の工事は終わったかしら」
「はい、終わりました。DARK GODの兵器工場に改築しました」
「そう。じゃあ、もう一つお願いがあるんだけど、この人を連れてきてくれないかしら」
私は、「この人」の写真を部下に見せた。
「はい、分かりました、リーダー。しかし……」
「ええ、必ず何処かにはいるはずよ。ほら、早く行きなさい。この人がいないと、このリモコンが使えないわ」
そう……「この人」がいないといけないのだ。絶対に。「この人」がいなければ、人類滅亡までのシナリオ通りにはならない。
「ああ、やっとあの人に会えるわ」
私はそう思うと嬉しくなった。
「リーダー、注文していた物が届きました」
「そこに置いておきなさい」
私が注文していた物は、膝下までの長さの、黒いフリルがついたピンクのドレスとダイヤモンドのネックレスとブレスレットと、黒くて綺麗な靴だ。
「リーダー、つまり重要な方なんですね」
「ええ、そうよ」
あの人が来るのが楽しみ。早く来てくれないかしら。
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