ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.218 )
- 日時: 2010/01/17 09:12
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第五十四話 出陣前に仲間割れ
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香里はイライラしているのだろうか、急にこんな事を言った。
「あんた達見てると何だか嫌。人の話ちゃんと聞いてよね。それか、日本語を.忘れたの?」
香里、そこまで怒らなくても。言い方キツいよ。
「そんな、香里……」
「一人にさせて。明日、一人で本部に行くから。じゃあね」
香里はリビングを出てしまった。真子は泣いていて、他の皆は泣いている。
香里って、普通の子と違うから、何を考えているのか分からないことがある。
でも、明日が本部に行く日なのに。どうしよう。
* *
「奈央土、メール来てるぞ、お前の彼女から」
提雄の奴、人のケータイ勝手に見るなよ。今度、ケータイにキー操作ロックでもしてやろうか。
「『さっき香里が皆に怒って部屋に閉じこもってしまいました。しかも一人で本部に行く、って言うんです。どうしたらいいのでしょうか。奈央土、アイ.ラブ.ユー』だってさ。好かれてるな、お前」
「人のを読むな。しかも勝手に最後に変..な文入れるな」
全く、香里の奴、何やってんだ? 今更味方をリス.トラしやがって。
香里はよく分からないやつだから、正直、返事に困った。
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TO:杏江
とりあえず、放っておけ。香里が一人になりたいのなら、それでいいだろう。それと、他の奴らで本部に行け。香里は必要になればお前らを呼ぶだろう。
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俺はこんな事しか、書けなかった。
「何々、『杏江さん、付き合.ってください』だと!? ずいぶんメール打つのに時間がかかったな」
「違うっての」
……全く、提雄は何でそんなに妄.想が好.きなんだ? 勝手に人の恋..人予測しおって。
とりあえず、香里が明日、本部に来ればいいのだが。
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