ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.242 )
- 日時: 2010/01/18 22:52
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第五十八話 大ピンチ
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香里が本部の地図を持って行ってしまったので、あたし達は迷った。
「どうしよう、道が……」
「仕方がありません、これを開けましょう」
……美沙都が思い切って開けた扉の向こうには……
倒..れている香里がいた。黒いチワワが香里に噛..み付いている。
「香里さん、ここまでなの? 残念だなあ、もっと君と戦いたかったよ。ロッキー、やっととどめを差す時がきたよ」
すると、そのチワワが香里から離れ、ワン、と吠えた。そのチワワは、ロッキーという名前らしい。
「……リック・アドウニー……あんた、強いのね。でも……まだ、ウチは戦えるわ」
あの香里が、敵にやられている。そんなこと、今までなかったのに。
「香里!」
あたしが香里を呼んでも、香里は敵に立ち向かった。その後、敵があたしに気付いた。
「おや、君は香里さんの味方かい」
彼は、そう言ってあたしに銃..を向けた。
「残念だな、僕は銃..を使うのがかなり得意なんだ。消..えてくれないかい、君」
「!!」
彼が引き.金.を引こうとした。——ああ、もうあたしは終わりだ。逃げたくても、逃げられない——
世界を救うことなんて、夢の夢だよね。
「杏江! 杏江!」
そして、銃..声が聞こえた——
でも、何でだろう? 全然痛くない。
本当は痛くなるはずなのに……
「……お前は俺の存在を知らなかったのか。鈍..感だな」
どこかから、そんな声がした。
向こうを見ると、銃..を持った男の人が……その人には仲間がいる。
敵の銃..は、なぜか壊れていた。
「君は……どうやって僕の銃..に銃..弾を当てたんだ。それと、君は誰だい?」
敵は慌ててそう言った。
「俺は……」
男の人は、銃..を捨てながらこう言った。
「お前らが探していた、北濃 奈央土だ。お前、銃が無かったら何も出来ないんだな、もう行くぞ」
この人が、奈央土さん——? 奈央土さんは、仲間と何処かに行ってしまった。
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