ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.249 )
- 日時: 2010/01/20 22:41
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第六十話 フランス人形
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「痛っ」
あたしは地面に激.突した。
周りを見ると、真っ暗だ。何も見えない。ここは、どこ——?
あたしがそう思った途端に、向こうに光が見えた。
「何、あれ——?」
あたしは光がある所に行ってみた。すると、そこにはフランス人形があった。
その人形は、ピンクのドレスを着ている。そのドレスには、黒いフリルがついている。可愛い。
「あら、反逆者さん……いや、杏江さん」
突然、人形が喋ったので、一瞬ビクッとした。しかし、人形にはスピーカーがついていることに気がついた。
「て、敵だ!」
あたしは人形を蹴飛ばし、バラ.バラにした。それと同時に、人形を照らしていた光が.消.えた。人形の姿は無.惨だ。人形が戦えるはずが無いのに、あたしは人形に攻撃したのだ。
しかし、向こうからさっきのと同じ人形が表れた。
その人形は、喋りだした。
「意.地悪なのね、杏江さんって。実は私、DARK GODのリーダーなの」
人形が、リーダー? いや、リーダーの身代わりだろう。
「貴方みたいな人は、早く処.分するべきね、無.礼者」
人形がそう言うと、この部屋に灯りがついた。
そして、二体の大きいピエロ人形が、あたしを捕まえた。どうやら、これは見た目が人形のロボットらしい。
実は、あたしはフランス人形は好きだったけど、ピエロ人形は今でも大嫌いだ。それは、怖いからだ。
「ぎゃあああ!」
そして、ピエロ人形が、あたしを何処かへ連れて行った——あたしは、恐怖に震えていた。
「次の世界の神に逆らったことを、後悔しなさい——」
その後、フランス人形から笑い声が聞こえた。
「ご……ごめんなさい! 今まで逆らったこと!」
「今更、言われてもね。駄目なのよ」
あたしはもうすぐ.死..ぬ——
リーダーから.裁.きを受けることを覚悟した。
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