ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.254 )
- 日時: 2010/01/22 22:49
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第六十一話 判決
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ピエ.ロ人形に連れて行かれたあたしは暫く、意識を失っていた。
意識を取り戻した時、あたしがいたのは牢.獄.だった。
「み、皆……辛いよ。助けて」
あたしは弱音を吐.いた。
「反逆者の野.郎、お前、思ったより臆..病なんだな。リーダーはかなり怒ってらっしゃるぞ。お前は恐らく.死..刑だな」
見張りの下っ端がそう言って笑った。
……あたし、初めから、リーダーの言うことを聞いていれば良かったのかな? 他の人達と人類が終わるまで大人しく過ごしていた方があたし達は幸せで平和だったのかも……たとえ、この世が悪に染まったとしても。
リーダーは確かに悪だ。でも、世界中の警察もDARK GODには歯が立たない。だから、あたしにも無理なことだったのだ。世界を救うことは。
リーダーは、世界中で一番偉い人間、いや、神扱いされている。だから、リーダーに逆らったあたしは.死..刑だと分かっている。リーダーが何も言わなくても。
……暫くすると、他の下っ端が現れた。
「橋本 杏江。判決が出た。早くリーダーの部屋に行くように」
やっと、あたしが.死..ぬ時が来た。長い苦しみから、やっと解放される——
あたしの心はそんな気持ちでいっぱいだ。あたしは急いでリーダーの部屋に行った。
……ようやく着いた、黒いドアの前。
ここに、あたし達を苦しめた人がいるのだ。でも、その人はもはや人間ではない。神だから、あたし達は従わなければならなかったのだ。でも、あたし達は逆らった。
その.罰.を受けるために、ノックをした。
「どうぞ」
そして、あたしは黒いドアを開けた——
「こんにちは、反逆者さん」
向こうには、黒いドレスを着た女性がいた。
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