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Re: 人類滅亡リモコン/悪の支配の下で ( No.344 )
日時: 2010/03/06 14:44
名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PwsOoYFR)

第八話 リーダー暗..殺.事件の真実
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 リーダーは、職場に戻るように、と俺に命令した。
 職場に戻る途中、ソフィアに行方を阻まれた。

「ねえ、赤峰さん?」
「何だよ、他の下っ端に見つかっても俺は知らんぞ」
「ジェイコブに『玲菜には近づくな』って言いなさいよ」

 俺は、ソフィアがジェイコブに恋をしていると分かった。

「断る。職場から抜け出す勇気があるくらいなら自分で言ってこい」
「何ですって? ……まあ、いいわ。役立たず.者」

 勝手にそう思っとけ、と俺は思った。だが、ソフィアは雑用係の中では勇気がある奴だと思った。

 研究部が会議中の時、研究部の部屋を見ると、ソフィアがいた。

「これさえあれば……あの子の父親を」

 ソフィアは黒笑みを浮かべていた。ソフィアが見つけた薬は、改良中のDG—00だった。だが、それは毒.薬ではない。

「こいつ、嘘を見破る薬だとも知らずに」

 俺は、そう呟いた。

 そして、その翌日、事件は起きた。リーダーが倒.れた。……やっぱり、ソフィアがDG—00をリーダーの朝食に混ぜたのだ。
 リーダーの心.臓は止まっていたらしい。改良中のDG—00は、眠っている間、心.臓を止めてしまう副作用があったようだ。前より改善はされていなかった。むしろ副作用が酷くなってしまった。
 幹部はリーダーがDG—00を飲んだとは知らず、誤ってリーダーを.葬..ってしまった。玲菜もリーダーが.亡..くなったと信じ込んだ。

「パパー!」

 玲菜が泣いている時、ソフィアは笑っていた。
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