ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 人類滅亡リモコン/悪の支配の下で ( No.388 )
日時: 2010/03/21 11:00
名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: kzK7vPH9)

第十五話 恐怖の薬
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 玲菜は、ただの小学生ではなかった。DARK GODリーダーでもある、特別な小学生だった。
 杏江が玲菜の家に来る時、俺が玲菜に追放されたのは、玲菜がDARK GODリーダーだとバレるのを防ぐためだった。
 ある日、玲菜は本部の人間に命令していた。

「テレビで見たあの人……そう、あの人を探して、東京の基地まで連れてきて」

 俺は、「あの人」が誰なのか分からなかった。そいつが基地に来るまでは。
 その三日後、玲菜が基地に入ってきた。

「黒名 夢歌って人がここに来るから、待っていて」

 俺は、その名前を聞いたことがあった。有名な薬.剤師だ。そいつは、どんな薬も作ることができる。まさか、そいつがここに来るとは……。
 玲菜が基地に来て十分後ぐらいに、手錠をかけられている黒名が現れた。黒名は、DARK GODメンバーに抵抗していた。

「DARK GODね……毒.薬を本部にまくから、覚悟なさい!」

 お前、毒.薬を常備していたのか? 物.騒な防犯..対策だな。俺は、そう思った。

「皆、DG—02をこの人に飲ませて!」

 俺の同僚は、命令を受け入れ、黒名にDG—02を飲ませた。

「止めて——」

 黒名の抵抗もむなしく、眠ってしまった。
 黒名が眠ると、玲菜はすぐに次の命令を出した。

「次にDG—03を飲ませて!」

 同僚は、黒名にDG—03を飲ませた。
 その三分後ぐらいに、玲菜は次の命令を出した。

「この人を起こしなさい」

 同僚は、玲菜を起こそうとした。ところが、思わぬアクシデントがあった。
 黒名を起こそうとした同僚が、黒名に触.れた途端に倒れた。

「し、しびれる……」

 その同僚は.死.亡.してしまった。
 後で分かったことだが、DG—02とDG—03を一緒に使うのは危.険なようだ。どちらの薬も、服用した者に強い電流が流れる。二つの薬を一緒に使ったせいで、電流が強まった。その同僚は、雷に.撃たれたような致..命的なダメージを受けたのだ。DG—02の副作用の効果は、服用してから二分後に表れるようで、服用した者が目を覚ますことによって効果が無くなる。ただ、黒名はDG—03も服用した。その副作用の効果が切れるのは、服用して一時間後のようだ。
 黒名が目を覚ましたのは、DG—03を服用してから約十五分後だった。だが、DG—03の副作用の効果はまだあったので、暫く誰も黒名には.近づかなかった。
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