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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人類滅亡リモコン ( No.419 )
- 日時: 2010/04/01 11:10
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: QShSD58R)
第二十話 意外な関係
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暫くして、俺は東京に戻ってきた。そして、玲菜に呼び出された。……奈央土のことだろう。
「真喜男先生、何で反逆者を逃がしたの? しかも、何日かいなくなってたし。それと、私の電話を拒否するなんて。最..低」
玲菜はそう言って溜め息をついた。
ああ、悪い、俺は最..低なんだよ。俺のことなど、好きに終.身刑にでもしておけ。
「本来なら終.身刑よ」
……その、「本来なら」というのは何だ? まさか、今度はDG—04を俺に飲ませるつもりなのだろうか。
「処.分は、私に勉強を教える係をク.ビにする。以上。その係は他の人にやってもらうわ」
何故、処.分が軽いか、俺には分からない。
「真喜男先生、いや、赤峰君は知らないだろうけど、赤峰君と杏江は血.縁関係なの」
あの、杏江が……? 玲菜が言っていることが嘘.ならDG—00の効果で玲菜が黒く見えるのだが、どうやら本当らしい。
「知らなかったでしょ? 赤峰君のおばあちゃんの名字は橋本だよね。つまり、杏江と赤峰君は、いとこ同士なの。杏江はこのことを知らないけどね。でも、杏江のいとこを終.身刑にすることなんて出来ないからね」
……そういえば、俺の母親の旧姓は橋本だ。まさか、俺が玲菜の親友のいとこだったとは。その時は、それは屈..辱的なことだと思っていた。だが、杏江は世界を救ったので、今思えば名誉なことだ。
「さあ、下がりなさい。あ、言っておくけど、今から私の家に入ることは禁止。それと、私には敬語で話しなさい」
「……分かりました」
やっと日本から離.れられる。玲菜にク.ビにされても、全く悔しくなかった。
俺はこの後、すぐにアメリカへ帰った。
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