ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.49 )
日時: 2009/12/30 15:53
名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)

第九話 もう一人の主人公
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FROM:モモエ
初めまして、黒刀さん。モモエです。黒刀さんが中二だという事は、優季から聞いています。優季が忙しいので、代わりに私がメールさせていただきます。私は学校は違いますが優季の友達です。私達も「DARK GOD」の計画を止める為にグループを作りました。メンバーは今の所同級生しかいません。黒刀さんのグループで「DARK GOD」に関する情報が入ったら私に教えて下さい。よろしくお願いします。
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 モモエという中学一年生の奴からメールを受け取った。俺はモモエより一つ年上だ。まず、優季のサイトを見つけて「黒刀」と名乗ってメールしてみたが、メールにはこんな内容が書いてあったので、モモエとメールすることになった。

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FROM:優季
初めまして、黒刀さん。黒刀さんも私の計画に協力して下さるなんて、嬉しいです。しかし、黒刀さんと私の家は遠いので、実際にお会いする事ができません。ごめんなさい。私は一応中学一年生なので。それと私はモモエという人と同じグループなのですが、私だけ学校が違います。申し訳ありませんが、モモエの方にメールして下さい。モモエのメルアドは、後ほどモモエに教えます。
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 それで、さっき、モモエのメールが来たのだ。俺は返事をすることにした。

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TO:モモエ
まあ、俺は勝手に奴らに.死.なされるのが嫌だっただけだが。俺らのグループにはお前の同級生がいる。俺の同級生のメンバーの中に女子が一人だけいる。美音子みおこという奴だ。そいつは戦闘能力が俺らほど高い。まあ、お前のグループの中にも強い奴がいるならそいつに頼れ。本部.襲.撃の前に怪我するんじゃねえよ。
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 これはケータイでメールをしている。俺らは校則で禁じられているにも関わらず、ケータイを学校に持ち歩いているのだ。

「おい、奈央土なおと。お前彼女とメールか? モモエって書いてあるじゃねえか」
「黙れ、提雄さだお。ただネットで知り合った奴だ」
「俺にモモエちゃん下さーい」
「違うっての!」

 向こうから笑い声が聞こえた。

「先輩、顔赤いですよ」
「それ、本物の彼女じゃないんですか?」

 さっき俺に敬語で話していたのは後輩で、志賀 正義(しが まさぎ)で、もう一人は吉野 満彦(よしの みつひこ)。後輩も完全に俺の事ナメてるな……。他にもメンバーはいるのだが、今の所はこんだけしか此処にいない。ちなみに、俺がリーダーだ。

「モモエと言うのは、俺らと同じ様にDARK GODを倒.そうとしてグループ作ってる奴だ!」

 俺はアイツらにそう言った。
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