ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.67 )
- 日時: 2009/12/30 16:10
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第十二話 日常生活にも影響が
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「橋本さん、最近英語の点数が上がっていますね。この調子」
「あ、はい」
あたしはあの日から英語を沢山勉強した。英語が話せるとアメリカに行く時に便利だから。
「さて、次の授業の準備をしましょう」
「はーい」
あたしはそう言って玲菜と一緒に教室に戻った。
「玲菜、次は社会だよね。ヤダな」
「そうそう、ウチも嫌いなんだ」
しかし、その社会の授業は普通ではなかった。
「皆さん、ダークゴッド憲法についての話、ニュースで聞きましたか?今日はそれについて学びたいと思います
「え?」
誰もが驚いた。
「これは、DARK GODからの命令です。全ての学校でこの事が教えられます。学年も関係ありません」
信じられない……。
「ねえ、玲菜。マジでありえないよね」
「うん。絶対にDARK GODって世界支配するつもりだよね。杏江と香里とウチの事も考えずに」
「橋本さん、秋野さん、静かにして下さい」
「はい。すみません」
えっと、ダークゴッド憲法の内容を皆に教えてあげる。一つ目はDARK GODのリーダーは日本において支配する権利を持つ。二つ目はリーダーに逆らった物は.死..刑。三つ目は今までの日本の法律を全て廃止する……ああ、全部言うのは面倒だ。結構長いんだもん。
「杏江。」
杏が話しかけてきた。
「DARK GODの好きにはさせたくないよね」
「もちろん」
そうだ、あたしは玲菜達と協力して世界を救うんだ。最後までやりきるんだ。——人類滅..亡の心配が無くなるまで。
家に帰ったら、真子からメールが来ていた。
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FROM:真子
DARK GODがアフリカと南アメリカを占領したらしいよ。……どうしよう、杏江。
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え……? あたしはテレビのスイッチを押した。
「DARK GODはアフリカと南アメリカを支配しました。では、ブラジルにいる原田さんから実況です」
「はい、今、この体育館ではブラジルの人々が一生懸命にDARK GODのメンバーの話を聞いています……キャアッ!」
「原田さん!?」
突然、通信が切断された。原田アナウンサーとカメラマンはやられた。DARK GODのメンバーに。
DARK GOD……許せない! どれだけ人の命を犠.牲.にすれば気が済むのよ……。
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