ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.70 )
- 日時: 2009/12/30 16:13
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第十三話 超人登場?
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俺は提雄と正義と一緒に帰っていた。すると、黒いワンピースを着た女の子が俺達が通るのを邪魔した。見た目からして、その女の子は幼.稚園児ぐらいだ。
「おい、何だよ!? このガ.キ!」
「……貴方が北濃さんですね」
何で俺の名前を? ……そうか、DARK GODの奴なんだ。あ、読者に言うのを忘れていたが、俺の本名は北濃 奈央土だ。
「痛い目に遭ってもいいのか?」
提雄が女の子を倒.そうとすると……。
「あれ? 私はここですよ」
女の子は何故か俺の後ろに立っていた。
「私、マジックが得意な黒名 夢歌です。元々は三十歳だったのですが、自作の薬を飲んで子供になりました。……子供って、遊び心があるからいいですね。平気で大人だった私を困らせていたのですから。ほら、さっき、私に殴..りかかろうとしたではありませんか」
「何だと……?」
今度は俺が夢歌を倒.そうとした。しかし、やっぱり夢歌は提雄の後ろに移動していた。
「提雄! 後ろ!」
「ああ」
しかし、何回攻撃しようとしても夢歌に逃げられてしまった。
「フフフ、私の怖さ、分かっていただけましたか? それなら、大人しく私のマジックを見て下さい」
夢歌は、カバンから、すごろくの駒とダンボールの小さな箱を取り出した。
「すごろくの駒を皆さん、箱をDARK GOD本部だと思って下さい。いいですか、駒にも箱にも仕掛けがないことを確認してください」
「……確認した」
「それでは、駒を箱の中に入れます」
夢歌が駒を箱の中に入れると、夢歌は指を鳴らした。と、同時に。
「お……おい、箱から煙が……」
何故か、箱はそのままなのに、中から煙が出て来た。
「燃えてるのか……?」
「そうですけど? ……じゃあ、箱を開けてみましょう」
……駒は燃え尽きていた。ダンボールはそのままなんだが。
「皆さんもこんな駒みたいな感じにされたくなかったらDARK GODに従いましょう。私からは以上です」
ふざけるな……と言いかけた時には夢歌はいなかった。
「なあ、提雄」
「夢歌って奴に惚れたのかよ。だったらモモエは俺が貰う」
「違う。どうやら俺達にはかなわない奴がいそうだな」
「何だよ、諦めるのか? 友一を助けると決めたのはお前だろ?」
「……ごめん、提雄、正義」
「先輩らしくないですね……」
「んな訳ねえ、俺は諦めない」
そうだ、男に二言は無い。一度言ったことなのだ。「友一を助ける」と。
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