ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.72 )
- 日時: 2009/12/30 16:17
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第十四話 リーダーのたくらみ
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俺は家に帰ってすぐにパソコンを立ち上げた。そして、DARK GODリーダーが運営しているブログを見た。
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最近、リーダーである私を狙っている人がいるらしいです。もし十二月一日までに私に通報して下さらないと、人類滅亡の日付を早めます。通報して下さった方にはお礼として貴方に現金五億円を十二月十日に支払います。ご協力をお願いします。
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十二月十日……これはつい最近知ったのだが、モモエの誕生日だ。……通報する奴いるんだろな。滅亡の日を早めない為にも。現金の為にも。まあ、早めないなら俺達も助かるんだけどな。
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明日はDARK GOD入団試験です。今日は早めに寝て、頑張って合格して下さい。
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……忘れてた、気が付けば明日だ。入団試験は。東京ってモモエが住んでた所にかなり近いよな……。
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待ちに待った十一月三十日。愚.かな人間が沢山来たわ。日本人だけではなく、アメリカ人、中国人……とにかく沢山いるわ。
「リーダー、本当にこの中から……?」
「弱.そうな人しかいないじゃない。当たり前でしょ……? アレをしなさい」
午前九時になった。部下が原稿を読み上げる。
「ようこそ、よく遠くからいらっしゃった。今から、体力テストを行う。ルールは簡単だ……」
部下が銃.を参加者達に向ける。
「銃の弾をよけることが出来たら合格だ」
「どういうつもりだ……?」
……銃声が聞こえた。こんな人達、入団させるつもりなんて無かったのよ! ……ちなみに、八歳以下の子供は残しておいてあげるつもり。有望だから。
「リーダー、合格者はゼロです」
「フフン、そうかと思ったわ」
私は悪.魔のように笑った。若い人なんかに人類滅亡を止められたら困るからね。
……そうだ、北濃 奈央土って子も私の計画を止めようとしているのよね。だから優秀な部下の黒名 夢歌ちゃん達を送り込んだの。さて、奈央土君……私の計画を止めることなんて出来るのかしら?
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