ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.77 )
- 日時: 2009/12/30 16:21
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第十五話 親友の危.機
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FROM:黒刀
気をつけろよ。DARK GOD側の黒名 夢歌っていう奴が強い。見た目は子供だが、マジックを使用して攻撃を全てよける。……お前らの所にも来るかもしれねえからな。
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マジシャンもいるのか。DARK GODって。
「杏江、夢歌って人……何年か前に行方不明になった薬.剤師よ。しかもどんな薬でも作れる天才なの。……本当は生きてたのね。薬で子供になったんだ」
今、玲菜があたしの部屋にいる。玲菜はパソコンを見てそう言った。
「え、薬.剤師?」
「マジックは後で身に付けた技術らしいよ」
なるほどね……。まあ、天才だったらマジックのタネをすぐに覚えられるかもね。
「玲菜、ケータイのバイブが鳴ってるよ」
「本当だ、……香里からだ」
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FROM:香里
同じクラスの九 優子ちゃんが仲間になってくれた。必死.に頼んだらやっとOKしてくれたの。伊賀忍者の子孫だから助かったー。
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九 優子……杏ぐらい強い子だ。
「優子が仲間!? やったー!」
「これでDARK GODを倒.せるね」
もうそろそろ玲菜が帰らなければならない時間だったので、玲菜を送っていく事にした。しかし……。
「れ、玲菜! あの黒い服って……」
「DARK GODの手下ね。……でも、まさか、こんな時に!」
回り道をしようとしても、手遅れだった。
「リーダーを倒.そうとしても無駄だぞ!」
「キャアア!」
玲菜がDARK GODの下っ端に服を掴まれた。
「玲菜!」
「杏江、助けて! 親友でしょ?」
あたしはとりあえずがむしゃらに戦った。しかし、相手はやっぱり強い。
「こうしてもいいのか? お前の親友を。」
下っ端は銃を取り出した。……そうだ、日本の全ての法律を廃止したから、もう銃.刀法がないんだ。人を傷付けても、罪にはならなくなってしまっているのだ。
「杏江……」
玲菜は泣きそうになっていた。
「アンタ……よくも玲菜を」
あたしはかなり腹が立っていた。そして、あたしは下っ端に体当たりして、銃.を取り上げた。
「痛い……。何だコイツ……」
「……玲菜をこれで傷つけようとしたのは貴方。自業自得よ」
あたしは銃.を投げ捨てた。
「玲菜、逃げよう! ……大丈夫?」
「うん……ありがとう」
あたしは、初めて下っ端を倒.した。
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