ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.78 )
- 日時: 2010/02/03 22:46
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PwsOoYFR)
第十六話 奈央土の過去
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DARK GODを倒.す為のメンバーが今、全員集合している。
「DARK GODの入団試験はワナだったようです。受験者は銃.で撃.たれました」
「ニュースでやってたのは嘘だったんだな。合格者の人数は」
「しかし、8歳以下の者は試験が無かったので無事でした」
「つまり、敵は増えるんだな」
提雄が舌.打ちした。
「許せねえ奴だな。騙.すとか。DARK GODに関しては、奈央土もあの事があっただろう?」
「思い出させるな。バ.カ」
「……すまん、悪かったな」
提雄にしか教えてない過去が、俺にはある。
……俺が小学六年生の時だ。学校の運動場に入って来た男はDARK GODの下っ端だった。その時は授業中だった。俺は授業をサボって屋上にいた。すると、銃を持った男達が運動場にいた。
俺は一階まで降りて、運動場の遊具に隠れて男達の話を聞いていた。……一人だけ女がいたが。
「黒名、将来俺達を倒そうとする奴が通っている学校はここか?」
「……そう、ほら、向こうに。リーダーの計画を止めるかもしれない子供がいますよ。名前は分かりませんが。私の薬の効果が効きました。予知能力の薬が」
俺の事だと、すぐに分かった。夢歌に再び会う事も、計画を止めようとすることも俺には予想出来なかったが。
実は最近、夢歌に会った時に「黒名」って聞いた事がある名前だと思っていた。……俺は、危.険を恐れずに姿を現した。
「何なんだよ、お前ら!」
「……ほら、さっさと捕まえましょう。この子を」
「何だ?」
俺は暴.れたが、まだ今みたいに強くなかった。……そして、東京まで運ばれた。
「リーダー、どうします? この子供の事」
「死.刑.にするしかなさそうね。でも、ちょっとは生かしておいてあげる」
そして、俺から縄が解かれ、オリに入れられた。鍵も掛けられていた。が、ある日、見張りの男がこう言った。その男は、二十代ぐらいだった。
「お前……どこから来た?」
「福岡だよ。それがどうした」
「……お前の事が気に入った。この組織を倒.そうとした事が。……助けてやろう」
男は鍵を解いて、俺を黒いトランクに入れて飛行機に乗った。行先は、福岡だった。福岡に着くと、男はトランクから俺を出した。
「着いたよ、ガ.キ。俺はDARK GODをいつか裏.切ろうと思っていた所だ。そんじゃあ、あばよ」
そこで男と俺は別れた。男の行方は分からないが、俺を助けてくれたのは確かだ。俺が行方不明になっていたのは、DARK GODのせいだったのだ。その事は、実は提雄にしか言ってなかったのだ。
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