ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 人・類・滅・亡・リモコン ( No.87 )
- 日時: 2010/01/03 11:23
- 名前: 唄子 ◆pHAblsSAME (ID: PQvy21Xz)
第十九話 新計画
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私は今、飛行機を降りた。そして、DARK GOD本部まで足を踏み入れた。
「リーダー! こんにちは!」
部下が私を出迎えた。
フフフ……どうやら日本には行方不明者が増えているようね。私達のせいだけど。でも……私が世界支配者だから、しょうがないわ。いらない人は全て消.しているの。
「リーダー、アメリカに着いてすぐに仕事ですか? 疲れますよ。休憩しますか?」
「いいえ、大丈夫よ」
新世界を作るための計画は、もう日本で考えた。後はそれを部下に発表するのみ。
……新世界を作る目的? それはね、DARK GODに逆らう奴らが、みーんな許せないの。でも、私に逆らう人とそうでない人の見分けなんて、つかないでしょ。地球の人口は増えているからね。だから、もう、DARK GODメンバー以外の人間は消し去ろうと思ったの。
でもね……私が残しておきたい物が、あと一つあるの。それはね、教えてあげない。秘密だからね。
「リーダー、ところで、お知らせとは何ですか?」
「ええ、今、言うわ。それは、十二月二十五日に、日本を立ち入り禁止にしたいの。人口惑星Xの作成者以外はね」
「しかし、リーダー、これでは日本国民が反対運動を起こすのでは?」
「それは貴方達で止められる筈でしょ? ……人口惑星X作成者へのクリスマスプレゼントは、日本領土にしようかなと思っていて……」
そう、私達にとっては人口惑星Xは不可欠。作成者にはちゃんとしたプレゼントをあげるつもりよ。四月十日には作成者達に生き残りカプセルの中からDARK GODメンバー以外の人間が滅.びる瞬間を見せてあげる。
「分かりました、リーダー」
「さあ、分かったなら新聞社に電話しなさい」
そして、新聞はDARK GODの日本私有化を全人類に告げた……。
次の日、やっぱり日本では反対運動が起きた。ニュースを見ていると、愚..かな日本国民が部下にやられていた。
「リーダー、これで良かったのですか?」
「ええ、せっかくの研究員へのクリスマスプレゼントなんですもの。日本国民に汚.されたくないですからね」
全人類の皆さん、人間辞めたいの——? それとも、私の奴.隷.になって生きる——?
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