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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 殺人猫 ( No.6 )
- 日時: 2009/10/11 21:03
- 名前: 星愛 (ID: 7POxSCHv)
詩依「今はあいつ部屋で勉強してるらしいです。
さっき電話で確認したから家にいる事に間違いはないはずですよ」
詩依は霞蓮を見ていった。
レミは詩依を見上げている。
そしてふと口をひらいた。
レミ「そいつの家に案内してくれない?」
詩依「いいですよ」
詩依は心良く返事をする。
その顔は殺意に満ち、いつもの穏やかな表情とは違っていた。
ふと霞琳が家の方を向いて言った。
霞琳「ミラが寂しがるから私は帰るね」
霞蓮「私帰り1人じゃん!」
霞蓮はむくれて霞琳に言う。
でも仕方のない事は分かっているようで、
すこし諦める事を覚悟している風に見えた。
レミが霞蓮を見て
レミ「私がいるじゃない」
というと、さらに霞蓮は反抗する。
霞蓮「たかが猫だし!!」
霞蓮の発言にバカにされたように感じたのかレミは霞蓮を睨んでいる。
霞琳があわてて霞蓮をなだめる。
霞琳「でも殺猫だよ」
霞蓮「そっか。
じゃあ心配ないね」
今までのブスくれた顔が嘘のように
すっきりとした明るい笑顔で霞蓮は言った。
レミは少し元気が出たようだ。
霞蓮に頼られているのが嬉しいのだろう。
こちらもつい先程まではブスくれていたのに。。。
ビミョーに重い空気を破ったのは霞琳だった。
霞琳「じゃぁ」
霞琳は歩き出しながらこちらを向いて笑顔で言った。
詩依「おやすみなさい。。。」
霞琳「おやすみぃ。
霞蓮、レミ、気を付けてね」
霞蓮「いってきます」
レミは何も言わなかったが笑顔で優しく見送ってくれている。
霞琳は霞蓮とも詩依とも挨拶を交わし、満足したような足取りで帰っていった。
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