ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 殺人猫 ( No.7 )
日時: 2009/10/12 14:28
名前: 星愛 (ID: 7POxSCHv)

レミ「ニャア〜ゴ」

霞蓮「レミが行こうって」

詩依「はい。。。」

レミは、というか殺猫は喋る事が出来る。
だが、一般人にそれを知られては行けない規則がある。
よくよく考えればさっき
「私がいるじゃない」って喋ってたんだけど・・・
まあそこは寛大な気持ちで許してやって下さい。
さて、本題に戻りましょう。

霞蓮「勝人の家に行くんだよね?」

詩依「いえ、あいつの祖母の家に・・・」

霞蓮「どうして?」

詩依「あいつ、自分の家より祖母の家にいる方がらくだとかで。」

霞蓮「反抗期だからお母さんいない方がいいんだろうね」

詩依「そうかも知れませんね」

そんな話をしながら私たちは着々と歩を進めていた。
10分ほど歩いた時、詩依は立ち止まり道路を挟んで向かいの家を指差した。

詩依「あの家です」

霞蓮「外で殺るのもなんだしなあ」

詩依「あいつの部屋、一階ですから侵入は可能だと思います」

霞蓮「レミは猫だしねぇ」

詩依「はい。
   今日の夜に会いたいからと窓の鍵は開けておいてもらいました」

霞蓮「詩依も悪よのぉ」

詩依「お褒め頂き光栄です、閣下。
   わたくし嘘をつくのは得意ですので」

霞蓮「くすっ」

詩依「キャハハ」

詩依のノリのよさに私は笑い、それを見て詩依も笑った。
レミはとうとう痺れを切らしたのか霞蓮をすごい目で睨んでいた。

レミ「ミヤア〜オ!グルルルルルル」

霞蓮「あ、レミごめん!
   レミがさっさとしてほしいって」

詩依「分かりました。
   門を入って左の角を曲がります。
   曲がってすぐの丸い窓があいつの部屋です」

霞蓮「分かった。
   レミ、GO!!」

霞蓮のかけ声でレミはすごい勢いで駆け出した。
そして詩依の言った通り門を入って左の角を曲がり、丸い窓を押し開けた。