ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 蒼色の殺屋 キャラ ( No.30 )
日時: 2009/12/09 18:22
名前: アクア ◆ZdPdHqmtMA (ID: eR9v1L6x)

七話

あれは冬の肌寒い時期の事だった。

「寒っ、もう冬かぁ」
制服姿の少年が暗くなった住宅街の道を歩いている。
この少年は雷、高校一年だ。
父親は日本人、母親は中国人で母親は幼い頃に亡くした。
「おっ、ちょうど良い」アパートの前に自動販売機があったので、ズボンのポケットから財布を出して自動販売機の前に立った。
「寒いからあったかいのかな…」下の列のあったかい飲み物を見ている。
「ココア?いや、コンポタかな?」
10分経過…
「いやいやココアは無いよな、コンポター、よりもココアだろ」
さらに10分経過…
「もいいい!コンポタだっ!」
ガタンッ!
熱い缶を取って、家の方向に向かって歩き始めた。
カシュッ!
「ココアも良かったなぁ〜」
コーンポタージュを口の中に流し込み、粒を噛みながら家へと歩く。
家へたどり着き、鍵を鍵穴へ差し込む。
ガチャっ、
扉を開くとなま暖かい空気が少し吹いた。
「ただ今〜」
家の中は真っ暗だった。
「出かけているのか?まあいいや」
靴を脱ぎ、冷たい廊下を進み真っ暗なリビングに入った。
「寒っ、窓開いてるし…」
電気を付けた。
「なんだよこれ…」
血がキッチンの方から流れて来ている。

Re: 蒼色の殺屋 キャラ ( No.31 )
日時: 2009/12/09 18:32
名前: アクア ◆ZdPdHqmtMA (ID: eR9v1L6x)

流れている血液をたどると血塗れになっている父親が倒れて居た。
「お、親父!?大丈夫か!?」
父親に触れると…
「冷たっ!?」
父親は凍っていた、
父親の手の方を見ると、血で“如月 水龍”と書いてあった。
「如月…?なんだそれ?」
雷はスクールバックから携帯を取り出し、110とダイアルした。

七話END