ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 蒼色の殺屋 キャラ ( No.56 )
- 日時: 2009/12/17 08:32
- 名前: アクア ◆SaU.uAEqac (ID: eR9v1L6x)
九話
神奈川県相模原市のとある廃墟の病院
オペ室
影蛇と13歳ほどの少女と氷風と炎桜が血塗れの人間を乗せたオペ台を囲んで立っている。
「じゃあ治療を始めよう」と影蛇は言うと、蛇の様な形をした影を出し、人間に巻き付けた。
すると影は人間の中へ染み込む様に入った。
「じゃあ、解よろしく」と影蛇が言うと、解と呼ばれる少女は人間の額に触れた。
すると、人間は砂の様になった。
「…、これで良いの?」と、解は不安気に言う。
「うん、完全に細胞破壊出来ているから再生できるよ」と、自信有り気に影蛇は言った。
しばらく沈黙が…
「本当に再生するのかよ…」氷風の言葉に解と炎桜は少し不安気な表情になった。
「そろそろ、再生するよ」影蛇は左腕についている腕時計を見て、そう言った。
「5」影蛇はカウントを始めた。
「4」氷風、解、炎桜は唾を飲み込む。
「3」
「2」
「1」
「0!」影蛇がそう言うと、砂が体の形になり少しづつ足の方から修復が始まった。
「おっと忘れてた」影蛇は修復している体に布をかぶせた。
「な、なんで布かぶせるんだよ」氷風がそう言うと、解と炎桜はたしかにと、言う様な顔をして影蛇の顔を見た。
- Re: 蒼色の殺屋 キャラ ( No.57 )
- 日時: 2009/12/17 09:27
- 名前: アクア ◆SaU.uAEqac (ID: eR9v1L6x)
「あのね、如月はね、爆発で体が焼けたから服なんて無いから再生しても服は無いんだよ」と影蛇が言うと
「そう言う事かぁ」と炎桜が言った。
「思ったんだけどさ、なんで爆発に巻き込まれたんだよ?」氷風が聞くと
「そんな事知らないよ」と、影蛇は少し間を開けて言った。
「あ、顔再生始めた」解が言うと、氷風と炎桜が修復を始めた顔を見つめる。
少しづつ修復をして、頬の部分まで修復が終わった。
「ん?意識をもう取り戻しちゃった」影蛇はそう言うと、腹の部分を殴った。
「なにしてんだよ!!」三人が影蛇に怒鳴りつけた。
「いやぁね、今意識が戻ると死ぬんだよ」と、影蛇は言った。
しばらくすると、完全に修復が終わった。
「まだ、しばらく起きないからそこらへんで散歩しててよ」と、影蛇が言うと
「病院を?」と、炎桜が言った。
「違う、ここは国道沿いだから店とかあるでしょ?店をぶらりしてきてよ、あと、近くのハンバーガー屋に双子のカリビト居るからここに連れてきてよ」と、三人に言うとポケットからメガネケースを三つ取り出した。
「なんだよそれ、メガネ?」氷風が疑問そうに聞く。
「この中のを着けて行ってよ」影蛇はメガネケースを三人に渡した。
- Re: 蒼色の殺屋 キャラ ( No.58 )
- 日時: 2009/12/17 09:41
- 名前: アクア ◆SaU.uAEqac (ID: eR9v1L6x)
三人は渡されたメガネケースを開いて見た。
「ただのメガネじゃん」炎桜はガッカリした表情で言った。
「ただのメガネじゃないよ、無線で連絡を取れて、敵の位置が分かる、ドラゴンボールのスカウター的な物だよ」と言う、影蛇の言葉に三人は再びメガネを見つめる。
「気づいたんだけど、双子のカリビトって誰?」と、解は影蛇に問いかける。
「霧月双夜と霧月双輝ってコードネームの15歳の男子、まぁすぐに分かるよ」と言う、影蛇の余り説明になっていない説明を聞き、三人はオペ室を出た。
九話END
