ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ココロを持った電子の戦士 ( No.3 )
- 日時: 2009/10/13 00:09
- 名前: 禾 (ID: IZhvYfzu)
*2*ディン
私は買われてから一度も使われてない…
名前もつけてもらえない…
月に一回の集会でもみんな名前をもらって、たくさん活躍してて…生き生きとしてた…
でも私は…生きがいがない。
そんなある日ユーザー様がウィルスバスターを起動してくれた
それがいま。
「それじゃぁ…ディン。ウィルスを削除してくれるか?」
「はいっ!わかりました♪」
私は検索するべくパソコン内の初パトロールをする。
画面には検索中と出ている。
ディンSIDE
「初のおっ仕事〜♪」
かなりの上機嫌で虫網を使ってスパイウェアを捕まえてはかごに入れの繰返しをしながらパトロールをしていた。
ちなみにスパイウェアは虫みたいにちょろちょろ飛び回っている雑魚のことだ
「むぅ…稔様がお手上げのつわものウィルスが見つからないわね…」
パトロールを終えたディンがつぶやく。
「きゃっは☆表計算ソフトは確認したのかしらん?」
「!!? 誰!?」
ディンが声をする方に顔を向ける。
「私?? 私はシュガーちゃん。よろしく☆…それとバイバイ♪」
シュガーというコンピューターウィルスはすごい速さで攻撃してきた
「あうっ」
モロに攻撃をくらったディンは思いっきり吹っ飛ばされてしまった
「あら?もう終わり??チョロいわぁwwあぁ〜楽しかった…また今度会ったら殺ってアゲル♪」
と言ってシュガーは消えていった
「……ううぅ…」
悔しさでディンは泣きそうになったがこらえて稔と奏子が見つめている画面へ戻った
「っ!!傷だらけじゃないの!?」
「それ、どうしたんだ??」
「ウィルスに負けちゃいました…」
申し訳なさそうにディンは言う。
「あの…本当に申し訳ありませんでした」
ディンはふかぶかと頭を下げた
「いーよいーよ」
と言って稔は奏子と相談していた
「駄目だったか最新のをインストールするか…」
えっ?嘘…
「あ、近くに電気屋さんがあった気がするー行こっか」
ヤダ、ヤダヤダヤダ…
「うん」
そんな…
「捨てないでっください…」
「新しいのをインストールするだけだから、な?」
「…」
稔はそう言ってパソコンの電源を落とした