ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: —推理系小説 【4話更新!】オリキャラ募集中! ( No.13 )
- 日時: 2009/11/15 17:55
- 名前: 三月 ◆ON9SOHMYUg (ID: k4vqBspf)
05
仕方なく、あたしと来知は自転車でコンビニに行った。
警察署に行ったせいか、チャリを飛ばす気にもなれない。
「ねぇ、奈紋。俺さ、今日はこっちの道、通りたい。」
いきなり、来知がチャリに急ブレーキをかけた。
この道は、あたしがよく通る道で・・友達の、リサの家に行くときに通る。
この道をそのまま10分くらい行くと、リサの家があって・・
リサの家の前で右に回ると、スーパーがある。
「ねぇ、来知・・あたしさぁ、正直、疲れてるんだけど・・」
「まぁ、いいじゃん?たまには」
「ってかさぁ、遠回りになるじゃん?今日はやめとかない?」
「じゃあ、俺だけで行ってくるよ。でも、お母さんからもらったお金、俺がもってるんだけどな」
「・・わかったよ、もう!行けばいいんでしょ!?」
仕方なく、その道を行くことになった。
まぁ、そのスーパーの隣には・・〝EZURE和菓子専門店〟があるし。
そこで、和菓子買って帰れば・・まぁ、いっか。
え?・・〝EZURE〟・・・・・・?
気のせい・・だよね?
この事件と・・江連美智子さんと、同じ苗字なんて・・・・
違うよね?まさかね。
あたしは、チャリを止めた。
「あれ?どうしたの奈紋。急に止まって・・」
「ねぇ、来知・・このまま、まっすぐ行って・・それから右に曲がると、どこに付くか知ってる?」
「え?スーパーだよね?」
あたしは、首を横に振った。
「ううん、違う。スーパーの隣の店のこと」
来知は、少し考えた後・・ハッとしたように、あたしの方を見た。
「〝EZURE和菓子専門店〟!! あのお店、ミッチーの姉が営んでる店だよ!?」
「な、なんで来知、そんなこと知ってんの!?」
「俺、この間、愁太の家に行ったんだよ!それで、一緒に和菓子の店に行ったんだ!その時に、店長がいて〝店長って、ミッチーの兄弟ですか?〟ってきいたら〝そうよ。美智子の姉の美紀子よ〟って言ってた!!」
「じゃあ、被害者って・・あの和菓子店の店長さん!?」
それなら・・あの和菓子店は・・ミッキーのお店だったんだ・・・・
もう、あの店のお菓子、食べることはできないんだね・・・・