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02　リオン目線

　全く、あの少女は何を考えてるのかしら？　国王陛下を殺そうだなんて。
　最近の餓鬼は、可笑しいことを考えるのね。全く……本当に笑えるわ。
　しかし……。
　何故あんな可愛くて幸せそうな子が、何故国王陛下を殺そうとしたんでしょう……？　何かをあるのかしら？
　あの淡い水色の瞳、エメラルド色の髪、桃色のふっくらした唇……どれをとっても、神話に出てきた天使エルシオンに似ているわ。
　しかも、いつも家でニコニコしているような、幼い少女が……理由があるとしか言えないわ。
　国王陛下に原因があるのか、それとも……。
　ううん、あの子のことばかり考えすぎよ！　ほかにも裁かなければいけない「愚か者」だって沢山いるわ！　あの子一人だけを裁くのは、掟を破ることになってしまうもの！
　早く吐かせなくちゃ……！　でないと、あたしはあの子だけを裁くことになってしまう！
　次は何で脅しましょう……？
「……？」
　剣らしき物が、ふと視界に入る。
　そうだわ……！
「ジョジウ！」
　すると、ジョジウはすっ飛んできた。
「お呼びですか！？　何かあったのですか！？」







「ジウの娘を、ジュレンで脅しなさい……！」



　ジョジウはすぐに、
「承知いたしました……！」
　と叫んで、ジュレンを持ち、部屋を出ていった。