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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: GRANDIAS ( No.7 )
- 日時: 2009/10/26 17:24
- 名前: Ruin ◆CVuGFbtcTc (ID: LpcnUUvD)
「キスティス・・・キスティス!!」
声が聞こえた。
夢なのか、現実なのかわからない。
「パパ・・・・・・」
キスティスは言う。
すると、キスティスの前にデュランダルの姿が現れた。
「パパッ!!」
キスティスはデュランダルに飛びついた。
が、デュランダルは消えた。
今何が起こったのか、今のキスティスには理解できなかった。
ただ、暗闇に一人座っていた。
「パパッ!!」
キスティスは叫んだ。
しかし、声は木霊しただけで、返事は無かった。
キスティスは黙り込んだ。
そしてしばらく時間が過ぎる。
「キスティス!!」
デュランダルの声がした。
キスティスは声のする方を向いた。
だが、その姿は無かった。
ただ、声が聞こえた。
「キスティス。聞こえるか・・・?」
キスティスは顔を上げた。
「聞こえるよ!!パパッ!!」
キスティスは大声で言った。
微かに笑い声が聞こえる。
「お前に言わねばならん事がある」
「何!?」
「俺は・・・・・・死んだ」
「?!」
「俺は死んだ。だから約束して欲しい」
「・・・・・・わかった」
「ロアステイルを、俺の変わりに、守ってくれ」
「さよなら・・・キスティス」
デュランダルは一瞬だけ姿を現した。
「パパぁッ!!」
キスティスは叫んだ。
と、同時に視界が反転し、突如それは終わった。
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