ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

僕は弱いから。 ( No.1 )
日時: 2010/11/01 23:42
名前: 詩音 ◆iSY4c59rlo (ID: Jgqeoa.s)

1.

僕は、そっと目を開けた。
目の前には、人が立っている。

「君は誰。」
「名前はない。名無しと呼んでくれ。」
「名無し・・・」

僕は目を閉じた。

「僕は、誰。」

「君の名前はアコーズだ。僕が造った。」
「アコーズ。」
「そうだ。アコーズだ。」

「でもな、君は失敗作だ。僕が造りたかったのは、君じゃない。」
「誰なの。」
「僕だ。」